兵庫県商工会連合会

職員インタビュー 育児と仕事の両立

梅谷敦子写真

兵庫県商工会連合会 主査

梅谷 敦子

生まれも育ちも神戸市、幼稚園から大学まで歩いて行ける範囲で過ごしました。結婚を経て、小学生と保育園のよく食べるわんぱくな年の差兄弟を育てています。明るくて声が大きいので、いつも賑やかです。趣味は旅行とスノーケリングと読書、残り物で料理することとお酒を嗜むことが好きです。

入職後のキャリア

入職のきっかけ
甲南大学文学部人間科学科を卒業。在学中は心理学を学び、ボランティア活動に取り組みました。大学院進学を目指しながら県の臨時職員に従事していましたが、心理系の職種の幅が狭いこと、両親ともに県職員だったため安定した仕事に憧れがあったことから、「兵庫県…」という採用情報を見つけて応募し、商工会組織もよくわからないまま入職しました。自動車免許や簿記の資格を持っていなかったため、仕事が終わってから独学で簿記の勉強と自動車学校に通っていました。
1年目から3年目
兵庫県商工会連合会では総務課、指導課、職員研修課(当時の名称)と、様々な職務を経験しました。会計、商工会の指導運営、会報の編集、職員研修の企画立案等、新しい知識や経験を積みました。
4年目から6年目
豊岡市商工会に異動、合併後間もない時期だったので、新たな組織運営や整備に取り組む必要があり、体制を整えるのに時間がかかりました。1年後に産休に入り、息子が1歳になるころに保育園に預けて時短勤務で復職しました。子どもが小さいうちは、熱が出て保育園から呼び出されることも度々ありました。復帰後は社会とのつながりを再認識したことで仕事の充実感や、やりがいをより感じるようになりました。
7年目から13年目
会員事業所の経営支援の担当課に配属されました。小規模基本法の改正と小規模支援法の改正を受け、経営発達支援計画の策定や実行、伴走型補助金の運用に従事しました。当時は女性の経営指導員が少なかったこともあり、女性経営者や若い方の創業相談が増え、助成金等の活用についても手掛けることが増えました。2度目の育休中にコロナ感染症が蔓延し、小規模事業者の経営環境は一変しました。
14年目から現在
商工会で10年間の勤務経験を経て、兵庫県商工会連合会に異動、広域指導センターに配属されました。国や県の助成制度の運用、販路開拓支援のバックアップ等、商工会とは違う業務に従事しており、日々勉強の毎日です。後輩に自身の経験や知識を踏まえ商工会業務の醍醐味や楽しさを伝えていきたいと思います。

インタビュー

兵庫県商工会連合会職員たち

兵庫県商工会連合会はどんな職場ですか?

商工会は、商業(商売)と工業(工場や製造業)を中心とした企業や事業者が加盟し、地域社会で連携して経済活動や地域振興を促進するための団体です。その上部団体として取りまとめしているのが、私が勤務している「兵庫県商工会連合会」で、その上部団体には「全国商工会連合会」があります。
配属されている「広域指導センター」では国や県の助成制度の運用、販路開拓支援のバックアップ等、小規模事業者等の支援に関することが主な業務です。
職員は20代の職員から再雇用の60代まで、派遣職員さんも含めると30人程の大所帯ですが、和気あいあいとした感じです。ですので、職員同士のコミュニケーションがとりやすく、わからないことがあればすぐに質問したり、お互いにアドバイスしたりと、助け合いながら仕事ができる環境です。
私自身も後輩職員を指導する立場になり、これからは自分の成長だけではなく、後輩の成長をどの様に導いていけるのか?自分が試されている時期だと思います。

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現在の仕事内容

私の仕事の1つとして展示会の合同出展支援を行っています。まさしく漢字で書く通り、新たな販路先を獲得するため事業者が展示会に出展することを支援することです。今まではそれぞれの商工会独自に出展支援を行っていました。これでは商工会としてのスケールメリットを生かせず、効果的な支援ができていないのではないかと感じていました。
そこで兵庫県の統一コンセプトで特設ブースを設けることにしバイヤーの目を引くようにしました。また、商品のブラッシュアップができるように販路開拓セミナーの実施専門家派遣の実施ブース制作のための写真ロゴの調整等を行っています。展示会当日も出展者の支援として展示場でバイヤーの呼び込みを行います。
豊岡市商工会で10年間、毎日巡回や窓口相談に奔走していましたので、現場の商工会職員がどのようなことを必要としているのか?どんな課題や問題を抱えているのか?を念頭に、支援に役立つ情報やスキルを現場の職員へ提供し地域事業者の発展に貢献できるようサポートしていきたいです。​

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仕事でやりがいを感じる瞬間

兵庫県は、大都市から農山村、離島まで、さまざまな地域で構成されており、地域によって産業の構造が異なります。県連合会が存在することで県内28商工会を担当するスケールメリットを活かした、より効果の高い事業を運営していくことができると思っています。そして、国や県等の関係機関に現場の生の声を伝えていくことも重要だと思っています。
現場での経験があるからこそ、それぞれの意見を尊重し、最大限に魅力が伝えられる事業の提案や運営ができると思っています。それが私の強みでもあります。
商工会にいたときは、事業所からの「ありがとう」の言葉が嬉しく、事業所の成長と関われることが自身の励みにも繋がっていました。今の職場では事業所を直接支援することはありませんが、現場職員が会員事業所のみなさんから感謝され、売上向上と企業と地域の繁栄につながるお手伝いができる環境を整えることが、私のミッションだと思っています。
また、後輩にも、自身の経験や知識を踏まえ商工会業務の醍醐味や楽しさを伝えていきたいと思います。

1日のスケジュール

  1. 起床
    起床後、寝ぼけたまま朝ごはんとお弁当を作り、洗濯物を干します。
  2. 保育園送り
    毎朝、戦争のようです。 子どもたちを起こし、朝ごはんを食べさせて、次男を保育園に送ります。
  3. 出勤
    満員電車で通勤。電車が遅れるとひやひやします。
  4. 始業
    朝礼に参加後、業務スケジュールを確認
  5. 事務作業、会議
    仕事の優先度を考慮しつつ、効率的に仕事を進めます。 電話は商工会職員や県の担当課の対応が多く、迅速な処理を心がけています。
  6. 昼休み
    だいたいお弁当を持参していますが、同僚とランチに行くこともあります。 職場の近辺にはおいしいお店もたくさんあります。
  7. 事務作業、会議
    案内文書作成や、予算管理等、引き続き作業を進めます。 会議や巡回等があれば、公用車で出張に出ることもあります。 一番遠いのは新温泉町で、片道3時間ほどかかります!
  8. 業務日誌作成、片付け・掃除
    事務所で、本日の業務を記録、デスク周りの片づけや事務所掃除をします。
  9. 終業
    帰りに夕飯と翌日のお弁当の買い物を済ませます。
  10. 保育園お迎え
    延長時間までにぎりぎり間に合いました!まだ元気の有り余っている次男を連れて帰宅します。 帰ってからも戦争です…今日もお疲れさまでした。
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