兵庫県商工会連合会

職員インタビュー 事業者を信じて共に努力

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姫路市商工会 課長

藤川 裕司

大学卒業後、教育関連の民間企業等で営業や広報を担当。顧客のキャリア相談対応等を行いました。30才で商工会に転職。上郡町商工会から宍粟市商工会を経て、現在は姫路市商工会で勤務しています。

入職後のキャリア

入職のきっかけ
前職時代から「人の相談に応える」ことに喜びや、やりがいを感じていました。商工会の仕事は公の要素が強く、見返りを求めない相談対応が叶うと考えて入職しました。
1年目から3年目
上郡町商工会に配属。各種事業や共済担当、税務相談等、様々な業務を経験しました。特に青年部担当では勉強会等を企画し、経営革新計画の立案等を支援しました。当時の青年部長が西播磨県民局の経営革新勉強会でパネリストとして登壇する等、一定の成果が出たかと思います。
4年目から7年目
事業者の経営相談対応や金融・労務に関する相談を受けることが増え、担当業務の幅も広がりました。 前職での経験も活かしながら相手の話をきちんと聴くことで、問題の本質を捉えて提案を行うことができるようになり、期待に応えることで喜んで頂けるようになりました。 地域資源である歴史上の偉人を題材に地域活性に取り組み、行政や地元団体と連携し、子供向け学習本の制作や検定試験を立ち上げました。
7年目から現在
宍粟市商工会に異動。事業者への経営等支援はもとより、神戸市の大型商業施設で事業者の合同販促イベント事業を行いました。また、行政や金融機関等と連携し、人手不足支援と若者の都市部への流出に伴う宍粟市の人口減少対策とを組み合わせた取り組みを実施しました。他にも地域観光資源活用による地域経済の活性化と過疎対策を目的に、観光関連会社と商品開発やテストマーケティングを行いました。信頼関係やスケールメリット等を活かした事業は商工会だからこそできることだと思います。そのような業務を担当しました。 令和4年度より姫路市商工会に異動し課長職を拝命し、会員企業様のみならず地域や組織の皆様にとって、より良い商工会になれるように取り組んでいます。

インタビュー

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姫路市商工会はどんな職場ですか?

商工会全体に言えることですが、一言でいえば「様々な団体・人と連携が可能であり、自由度が高い職場」です。
私たち商工会は経営発達支援計画という「商工会の経営計画書」を管轄の行政と連名で提出し、経済産業大臣の認可を受けています。つまり、行政と連携して中小・小規模事業者への支援を通して地域経済の活性化を図り、持続可能な地域をつくることを求められていると言えます。その取組みに対して多数の公的機関・関係団体や金融機関等に協力・連携を求めることが出来ます。
誰かのため、地域のためになることであれば、その取組みを協力連携し、後押しする土壌がある職場だと感じています。
事業者への支援等を通じて信頼を勝ち取り、自然と応援、協力してくれる方が増えていることもあり、連携して様々な事業を実施することもあります。
業務を通して様々な経験が積めますし、色々な立場の方との出会いもあり、成長できる機会が多くありますので、それを楽しめる人にとっては最適な環境ではないでしょうか。
姫路市商工会もそんな職場です。新たな取組を歓迎し自然と皆が協力する体制があります。

現在の仕事内容

事業者の経営相談や金融相談、各種制度活用の提案等はもとより、課で対応する経営支援案件等の共有や助言等も行っています。
管理職として課内マネジメントや、課員の業務進捗の確認やキャリアに関するミーティングを定期的に行っています。OJTを進めるにあたっては、業務の目的や意図、それによって得られるであろうメリットを説明し共有することで当事者意識を持って業務に取り組んでもらい、達成感のある業務遂行ができるようにしたいと考えています。
気持ちよく生産性高く働ける環境を整備するために、なるべく相談しやすい状態を作れるように取り組んでいます。
組織運営においては、経営発達支援計画の進捗管理、適正な事業の計画立案と実施を図っています。商工会運営や事業者支援等に必要な各種事業、専門家との相談窓口設置等に活用する各種補助金や事業の管理も行います。
全体を見ながら、事業効果を高めることを目的に、そのために必要な環境を整備できるように日々努めています。

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仕事でやりがいを感じる瞬間

私たち商工会職員が事業者を支援する際に提唱されているのが「伴走型支援」です。これは、文字通り私たち支援者が事業者と共にゴールを設定し、そこに向かって共に走るように支援するという意味です。
伴走は同じペースで横を走る事であり、先を走って引っ張るわけでも後ろをついていくものではありません。この支援では最終的に事業者の自走化に結び付けることを目標に定めています。
そのため「やってあげる」支援ではなく、あくまで事業者が自分で走ることが目標です。
それを進めようとすると「やってくれない」ことに不満を感じられる方も出て来られますし、思う様に進まない事が多々あります。しかし、事業者を信じて、共に努力して、結果・成果に結びつけることが出来た際の喜びはひとしおです。
「やってもらったもの」ではなく、自身の努力で成果を得られた事業者は、自身の作った経営計画を信じて実行していけば更なる成果に結びつきます。事業者の課題解決や自己実現に結び付く本質的な支援ができることに大きなやりがいを感じています。

1日のスケジュール

  1. 出勤
    PCを起動して業務スケジュールを確認します。
  2. 始業 清掃・朝礼
    週ごとに掃除を担当するエリアは変わります。秋の駐車場掃除は落ちた柿で大変です。
  3. 事務作業 巡回準備
    経営発達支援計画や各種補助金活用事業の進捗管理や事業準備、会議資料等を作成します。 お昼からの巡回訪問で使用する資料を準備し、前回訪問時の情報を再度確認します。
  4. 昼休み
    妻に作ってもらったお弁当を食べて、午後に備えます。
  5. 巡回又は商工会にて事業者と面談
    事前にアポイントのある事業者へ巡回訪問。前回相談時の内容を共有し進捗等を確認します。海外向けの販路拡大を検討している事業者に無料で行える制度活用を提案し、その遂行のために必要な専門家相談を設けることにしました。 そのまま数件巡回することもあります。 移動の車中で説明のシミュレーションをしながら一人で話すこともあるので、すれ違う人は怖いかもしれません。
  6. 面談記録作成 専門家等への連絡と共有
    事務所では巡回時の対応内容の記録や次回に向けた準備、相談を取り次いだ専門家への事前説明や共有等を行います。
  7. 業務進捗等の確認、共有
    課内業務の進捗等を確認し、困りごと等があれば相談を受けます。雑談も交えながらコミュニケーションを図ります。
  8. 終業
    明日の業務を確認し、なるべく定時で帰ります。
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