兵庫県商工連会報3月号(第752号) 
      令和3年2月20日発行

加東市の未来のプログラマーを育成
マックスブレインコンピュータサービス
(加東市)

≪パソコン1台で起業を決意≫
 マックスブレインコンピュータサービスは、平成10年1月、代表の勝田憲弘氏により創業された。
創業前は、小売業の販売システムの管理担当者として勤務していたという勝田氏。創業のきっかけは、一般家庭にもWindowsが普及したことである。
当時は4軒に1軒程度の家庭がパソコンを所有していた時代。大半の人はパソコンに関する基礎知識が薄かったため、勝田氏は、知人から個人的にパソコンの基本的な操作方法や、エラーへの対処を聞かれることが多くなり、それが口コミで周囲へと広がり、サポートの依頼は徐々に増加した。
そこで勝田氏は、今後の市場の拡大が見込まれることから、パソコンサポート事業を軸に起業を決意した。
その後、平成12年には、レンタルサーバーサービス事業の開始、平成14年にはインターネット放送局「はりまてれび」の製作、平成18年にはホームぺージ製作事業の開始等、時代の流れに沿って積極的に事業を展開している。
加東市商工会からは、創業時から経理を中心とした支援を受けてきたが、平成25年には、スマホアプリの開発で経営革新計画の策定・認定の支援、各種施策の活用など様々な支援を受けている。

≪子どもをきっかけに新たな事業展開≫
 大きな転機となったのが、当時小学生の長女がプログラミングに興味を示したときのこと。プログラミングの基盤となる部品をインターネットで探したところ、PCN(プログラミング・クラブ・ネットワーク)が販売している子ども向けのプログラミングキット「Ichigo Jam(イチゴジャム)」に出会う。自身が学生時代から組んでいたプログラム基盤そのものが既製品のキットとして販売されていることに衝撃を受け、同製品を販売しているPCNの活動内容に引き寄せられ、気付けばPCNの運営へ迷わず連絡していた。
理念に共感した勝田氏は、北播磨地区でのPCNへの参画を決意し、平成30年1月に、同社での子どもプログラミング事業を開始するとともに、PCN北はりまを発足させた。
勝田氏自身が中学生の時にパソコンと出会い、趣味でプログラムを作っていた経験から、「プログラミングの面白みは、現代の子どもたちにも通ずるはず」と考え、プログラミング教室を開くことを決意した。
同事業を開始して間もなく、加東市教育委員会との連携で、「加東市小学生チャレンジスクールプログラミング体験」を開催したところ、予定を上回る参加申込があり、大成功となった。
その後も、月に1回土曜日に「こいのぼりクラブ」と題し、小学生を対象に、プログラミング教室を定期的に開催している。これまでは、月に1日・1教室で開催していたが、指導が難しくなるほど参加者が増えてきたため、現在では午前と午後に参加者の理解度に合わせたクラス編成で回数を増やして実施している。
同社の課題として、収益事業が少ないことを挙げていた勝田氏だが、大手学習塾などが実施している、収益性を重視したプログラミング教室の拡大展開は今後も考えていないとのこと。
あくまでも、「子どもたちが気軽に楽しくプログラミングを学び、興味を持たせる場を提供していきたい」としている。PCNの拠点である福井県鯖江市の実例のように、「加東市でも、将来地元で活躍する人材を育成することを最終目標としている」と話す。
取材時も、自身の経験や子どもとのやりとりを笑顔で話す勝田氏。地域の大人から子どもまで、多くのお客様から信頼されていることが伝わってきた。今後の勝田氏と同社の発展、そして地域の子どもたちの未来に期待したい。

【取材先概要】
事業所名/マックスブレインコンピュータサービス
代表者/勝田 憲弘
住所/〒673-1431 兵庫県加東市社1738-49
HP/http://www.maxbrain.ne.jp/index.php/