兵庫県商工会連合会

職員インタビュー チャレンジ意欲と忍耐力が試される仕事

南あわじ市商工会 係長

大上 兵真

兵庫県立大学大学院環境人間学研究科卒業。臨時職員として淡路市商工会での勤務を経て平成24年度から南あわじ市商工会に配属。もともと地域活性化の分野に興味があったことから地域経済に関係がある商工会に入職しました。

入職後のキャリア

入職のきっかけ
兵庫県立大学大学院環境人間学研究科卒業。臨時職員として淡路市商工会での勤務を経て平成24年度から南あわじ市商工会に配属。もともと地域活性化の分野に興味があったことから地域経済に関係がある商工会に入職しました。
1年目から2年目
1年目は労働保険事務組合を担当し労災保険、雇用保険など具体的な事務手続きを知ることができました。 2年目からは、経営指導員として日本政策金融公庫への融資斡旋、小規模事業者持続化補助金やものづくり補助金など個別事業所向けの補助制度を活用した経営支援に携わる機会が多くなっていきました。
3年目から5年目
3年目からは淡路島手延素麺協同組合と協力し販路開拓支援、地場産業活性化支援として東京や大阪などの展示会や物産展の出展に取り組んできました。 消費者ニーズに合った商品作り、商品の見せ方など商品開発やそのボトルネックになる事項、売り方に関して考えを深めることを経験させて頂きました。
6年目から現在
6年目からは淡路島観光協会と協力し香港で観光PR等を行った海外展開、異業種交流による商品開発など、これまでの経験を活かして個別企業に関わるものから複数の企業に関わる面的な経営支援に携わる機会が増えました。 これからも地域で評判の商品や企業を生み出すことをサポートしていきたいと考えています。

インタビュー

どんな職場ですか?

南あわじ市は「淡路島たまねぎ」、「ブロッコリー」、「レタス」などの農産品、「淡路島3年とらふぐ」、「淡路島サクラマス」、「ちりめん」などの水産品、「淡路島牛乳」などの酪農品の1次産業が盛んな地域です。また、旧西淡町を中心に日本三大瓦の産地でもあります。最近は2025年に関西万博も控え淡路島が観光地として取り上げられる機会が増えています。そのため地域資源を活用した商品やサービス開発、創業に係る相談が増加しています。
日々の支援にあたってはベテランと若手を組み合わせた3名、1グループでの支援体制が整備されておりOJTの環境が整っています。
加えて月4回程度の中小企業診断士や社会保険労務士など専門家による相談日を設けており、高度な相談内容に関しては専門家を活用した支援体制も整っています。事業所の了承を得て同席することもあり専門家の支援ノウハウを学ぶ良い機会にもなっています。
当会では早くから特産品を取り扱う事業所の販路開拓支援(展示会や物産展への出展)を積極的に実施しており、国内はもちろんコロナ前までは商工会単独で海外展開(輸出)支援をする全国的にも珍しい商工会でした。コロナ禍以前には観光協会と協力して地域の観光関連の事業所と一緒に香港の旅行会社やメディア関連会社との商談に同行し淡路島の観光PRをしたことが印象に残っています。

現在の仕事内容

令和元年から内部資格である「チーフコーディネーター」の認定を受け令和4年から2期目に入った経営発達支援計画の作成を任されるなど、当会における経営支援の進め方、また若手職員の手本となるような働きを求められるようになってきています。
そのため日々の会員事業所からの相談について、どのように対応すれば良いかと相談されることも増えてきており、日々先進的な経営支援事例にあたれるように相談案件の発掘のための巡回訪問や窓口相談に関する業務を日々のライフワークとして従事しています。
その中から事業所の課題解決に向けた提案、資金が必要な場合には補助制度の申請、融資の斡旋などの支援を行っています。
また、地域の面的な支援として、 兵庫県 、南あわじ市が徳島県や鳴門市と協力し「鳴門の渦潮」を世界遺産に登録するための活動を進めており、その一環として南あわじ市が友好協定を締結したノルウェー・ボーダ市との特産品交流事業を担当しています。
南あわじ市に現地の輸出入を担当する窓口を紹介頂き、直接メールでやり取りしながら、特産品をPRしたい事業所とオンラインで物産PRを行う機会を設けるなど、ビジネスチャンスの創出に一役買う事業を実施しています。
海外とのやり取りはなかなか思うように展開しないことが多く、参加されている事業所からは、「どうなってる?」や「まだ返事がこないのか?」など急かされることもありますが、困難にどう対処していくかという点で、 チャレンジ意欲 と忍耐力が試される仕事です。私としてはヨーロッパ市場を対象にしたビジネスチャンスの創出を目指していきたいという意気込みで取り組んでいます。

大上兵真写真

仕事でやりがいを感じる瞬間

会員企業の成長(収益の増加や従業員数の増加、給料のアップなど)を実感できること、企業の代表者から直接お礼を言ってもらえることにやりがいを感じています。
特に自分が提案した内容が活かされ業績アップに繋がったことを実感できたときは、なおさら達成感があります。
私自身は会員事業所から頂く会費もそうですが、支援した事業所の納税額が多ければ「これが行政から商工会への補助に回り日々の業務を遂行する資金に回ってくるのだ」と世の中の資金循環を意識しています。
最近では淡路島がメディアで取り上げられることが増え、それを見た大学時代の友人や親戚、知り合いの商工会職員から「この前テレビに出ていた〇〇〇って知ってる?」と聞かれたときに「支援先だから知ってるよ!」と言えることが楽しいです。
商工会の名前は出てきませんがメディアで取り上げられた内容と自分が支援した内容が一緒だと自分も社会から評価されている気分を味わえ自分事のように嬉しくなります。

1日のスケジュール

  1. 出勤
  2. 始業
    朝礼でその日のスケジュールを職員と共有します。
  3. メールチェック
    依頼していた案件や連絡を確認します。
  4. 会員事業所訪問へ出発
    担当地区である中心部の事業所へ自動車で出発します。 売上拡大の相談を受けていたため、商工会サービスのご説明のために訪問します。
  5. 昼休み
    会員事業所でランチ。時には経営相談になる時も。
  6. 事業所へ訪問
    再び巡回訪問。経営相談のため訪問します。
  7. 事務処理
    事務所で、巡回で質問があった内容の調べものや、報告書の作成等をします。
  8. 終業
    今日もいそがしい1日でした。 少しでも会員事業所の皆さんに喜んでいただけるよう、これからも努力を重ねていきます。 家族が待っているので真っすぐ帰宅します!!

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